呪いのドレス
ある若い娘がはじめてのダンス・パーティに着るていくドレスがないので、貸衣裳屋で白いイブニングドレスを借りて出席した。パーティもたけなわのとき、娘は気分が悪くなって、控室のソファーで横になっていた。どこからともなく「わたしのドレスを返して…、ドレスを」という女の声がする。その夜おそく、彼女はほとんど虫の息になっているところを発見された。その後、警察の取調べを受けた貸衣裳屋は、そのドレスを葬儀屋から買ったものであることを白状した。数日前に埋葬されたばかりの娘の着ていたドレスだった。
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