無料ブログはココログ

« お染久松、浄瑠璃と歌舞伎 | トップページ | 明治初期の漢文漢語の流行 »

2007年6月 2日 (土)

アイザックのたからもの

   むかし、アイザックという貧乏な男がいた。ある晩、夢をみた。

「都へゆき、宮殿の橋のしたで、たからものをさがしなさい」

   不思議な夢のおつげにしたがって、アイザックは旅にでた。森をぬけ、山をこえ、ようやく都にたどりついた。アイザックは宮殿をまもる衛兵隊の隊長から、おもいがけない話をきく。「わたしもいつだったか夢をみた。あの夢を信じるなら、すぐさまおまえさんの町へいって、アイザックという男の家のかまどの下で、たからをさがすだろうな」

    アイザックは、隊長におじぎをし、はるばるきた道をもどりはじめた。山をこえ、森をぬけた。ようやく自分のすむ町に着いた。家に帰ると、かまどの下をほった。たからものがでてきた。アイザックはそれから一生、心やすらかに暮らし、二度とひもじいおもいをすることはなかった。(ユリ・シュルヴィッツ「たからもの」より)

« お染久松、浄瑠璃と歌舞伎 | トップページ | 明治初期の漢文漢語の流行 »

「人生訓」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« お染久松、浄瑠璃と歌舞伎 | トップページ | 明治初期の漢文漢語の流行 »

最近のトラックバック

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31