灯台の島、男木島
男木島(おぎじま)は香川県中央部、高松市に属する瀬戸内海に浮かぶ小さな島。夫婦島をなす女木島(めぎじま)の北に位置し、高松市から海上8キロ。南北に長い卵型で、周囲8キロ、面積1.28平方キロ。花崗岩からなり、最高点はコミ山の213m。かつては山頂近くまで階段耕作が続き、サツマイモ、タバコ、野菜、麦の栽培やウシの飼育がおこなわれたほか、サワラ・タイの沿岸漁業や出稼ぎで生計を立てている人が多かった。集落は男木港を囲み西側に階段状に集まる。コミ山の山頂付近には柱状節理のタンク岩、桃太郎伝説で鬼が逃げ込んだというジイの穴がある。
灯台を守る夫婦(佐田啓二、高峰秀子)を描いた松竹大船映画「喜びも悲しみも幾年月」(監督・木下恵介)のロケ地となり、明治時代に建てられた男木島灯台は御影石造りの様式で知られている。昭和62年、灯台は無人化された。映画公開当時(昭和32年)、男木島には約1千人が住んでいたが、若者が去り現在220人。医師は常駐しておらず、高松から週4日、診察に来る。平成17年に通所介護施設「湯遊の館」が開所した。
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