安倍清明と蘆屋道満
安倍清明と蘆屋道満が天皇の立会いで内裏の白州で対決することになった。「長持ちの中身を占いで当てよ」という課題であった。中には大柑子(夏みかん)があった。道満は「大柑子が16個あります」と占うと、清明は「鼠が16匹います」と告げた。清明サイドの大臣や公家らは清明が占断を誤ったと思い、長持ちの蓋を開けるのをためらっていた。そこへ自信満々の道満が早く開けるように促した。清明までもがすぐに開けるようにいったので、やむなくそうすると、長持ちの中から鼠が16匹飛び出してきた。清明は道満がずばり占ったので、あえて加持を修して、大柑子を鼠に変えるという術を使ったというわけである。
« 貧乏人は肉を食え | トップページ | 武田典厩信繁 »
「昔話・民話」カテゴリの記事
- マザー・シプトンの洞窟(2018.03.24)
- バアルの神殿(2018.03.20)
- 神に頼るな。自力で突破せよ!(2017.02.09)
- 運命の赤い糸の伝説について(2020.04.13)
- 幻獣バジリスク(2016.08.26)
« 貧乏人は肉を食え | トップページ | 武田典厩信繁 »
コメント