平賀源心の胴塚
大河ドラマ「風林火山」第8話「奇襲!海ノ口」を見る。天文5年(1536)11月、甲斐武田は佐久郡の平賀源心の海ノ口城を攻める。城には山本勘助がいてなかなか攻め落とせない。12月26日、信虎は一旦甲斐に退却する。しかし武田晴信(市川亀治郎)は300人余りの手勢を率いて海ノ口城を急襲した。平賀源心(菅田俊)や夫人(三原わかほ)、美瑠姫(菅野莉央)は退却したと思い喜ぶ。勘助だけは不安を感じ源心に用心するよう進言する。油断しきっていた平賀勢の城兵はほとんど討ち取られ、海ノ口城は落城する。不落を誇り武田信虎が8000の軍勢で1ヵ月以上かけても落とせなかった城を、晴信はたった300の兵でわずか一刻のうちに落としてしまった。この「甲陽軍艦」に書かれたことがすべて史実かどうかは知らない。ただ城跡近くに晴信が手厚く弔ったとされる平賀源心の胴塚があると聞いた。平賀源心は怪力無双で四尺三寸の大太刀を振り回す勇将であるという。名前が江戸時代の蘭学者の平賀源内に似ていると思ったら、やはり源内は平賀氏の末裔とのことだ。市川亀治郎は声や所作に品格があってよい。落城した美瑠姫のその後が気がかりだ。
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