無料ブログはココログ

« ルツの落穂拾い | トップページ | 真田一族と戦国乱世 »

2007年2月26日 (月)

永遠の青春映画「エデンの東」

「父はぼくを憎んでいるのだろうか?」

   日曜日の8時から10時までの2時間は父子の対立のドラマ二本がいま高視聴率である。大河ドラマ「風林火山」と日曜劇場「華麗なる一族」(MBS)は、武田信虎(仲代達矢)と信玄(市川亀治郎)、万表大介(北大路欣也)と鉄平(木村拓也)、時代や状況は異なるが、ともにドラマの基本的構図は父子の確執を描いている。ところで父子の対立を描いたドラマの元祖といえば、ジェームズ・ディーンの「エデンの東」ではないだろうか。

    アロン(リチャード・ダバロス)とキャル(ジェームズ・ディーン)は同じ両親から生まれたとは信じられないくらい、性格がちがっていた。兄のアロンは父アダム・トラスク(;レイモンド・マッセイ)の信頼も厚く、町の模範青年なのに、弟のキャルは暴れん坊のひねくれ者。父もキャルには手をやいていた。

   ある日、キャルは、彼を産み落としてから離婚していた母ケイト(ジョー・ヴァン・フリート)の噂を聞き、彼女が経営しているいかがわしい賭博業兼バーへ行ってみた。キャルは老醜の母に対して、懐かしさと同時にかすかな嫌悪の情を抱いた。

   父はレタスを冷凍化して大量輸送する新事業に夢中だったが、失敗して財産のほとんどを失う。キャルは、父の損害を自分で取り戻し、それにより父の愛情をかちえようと考えた。あの母親に頼みこんで3千ドルの大金を借りると、第1次大戦による食料不足を予測して、豆をつくる農業に投資した。彼の予測はあたり、父の損害以上の金を得ることができた。

    父の誕生日。父の喜ぶ顔を期待してキャルは例の金をプレゼントした。だが父は断固これを拒否した。そんなものより、兄とアブラ(ジュリー・ハリス)の婚約のほうがずっとうれしいというのだ。キャルの絶望、むくわれぬ愛の悲しみはいつしか兄への憎悪と変わっていく。キャルは兄を連れ出すと、母のところへ連れていった。死んだと思っていた母がまだ生きていたばかりか、自分の最も軽蔑している種類の女であったことを知り、兄のアロンは理性を失う。ヤケ酒におぼれ、苦しみから逃れようと半狂乱のまま、兵役を志願し、町を去っていった。

    ショックのあまり父も脳卒中で倒れ、身動きできない重病人となる。良心の呵責に耐えきれず、キャルは許しを乞うたが、父の顔には何の表情も浮かんでこなかった。アブラは、心からキャルを愛している自分にめざめ、アダムの枕もとで、キャルが父親の愛情に飢えていることを説いた。そしてアダムは、はじめてキャルに父親らしい愛情をしめし、父子の間に愛が甦るのだった。

« ルツの落穂拾い | トップページ | 真田一族と戦国乱世 »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ルツの落穂拾い | トップページ | 真田一族と戦国乱世 »

最近のトラックバック

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30