良寛と茶席
ある日、良寛は茶席の行儀に退屈して鼻クソを丸めていたが、そのやり場がないまま右側におこうとした。ところが右側の客はこれを知って袖をいそいでたぐり寄せてしまった。そこで左におこうとすると、左側の客も、そうはさせじと袖を引いた。良寛はしかたなく、丸めたものを鼻に戻したという。
またあるとき、良寛は濃茶であるのに飲みほしてしまった。ところがつぎの客があるのでやむなく口の中の茶を椀に吐き出して渡した。その人は念仏を唱えながら飲んだという。
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