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2006年11月10日 (金)

紅花緒

    ドラマ新選組血風録第12話「紅花緒」は結束信二のオリジナル脚本である。京下駄商人の清作(橋爪功)は侍になるため新選組に入隊する。勘定方となった清作は公金を運ぶ途中に護衛隊士の裏切りにあい、命惜しさに逃げ出した。士道不覚悟の罪で切腹となる。清作の妹(土田早苗)から「あんたは鬼や」と罵声を浴びせられ、無言のまま去っていく土方歳三。

   司馬遼太郎の原作にはないが、この話のメインテーマには新選組の基本精神である「士道とは何か」の問いかけがよく現れている。一つの集団が生成するとき、その集団活動の目的意識、行動倫理を明確にするための規約が設けられる。幕末動乱時に生まれた武力集団新選組には「局中法度書」があった。

一、士道に背きまじきこと

一、局を脱するを許さず

一、勝手に金策致すべからず

一、勝手に訴訟取扱うべからず

一、私の闘争を許さず

右条々相背き候者は切腹申し付くべき候也

    隊士の高田清作がわが命惜しさに公金を護らず、下役のものが重傷を受けながら公金を必死で護ろうとした。この事実をもってして、近藤は高田に切腹を申し付けたのである。通常であれば役目不行届きにつき罷免が妥当であろう。しかし新選組の苛酷な法度の下では至るところは死である。

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