「今、なぜ高校生にとって世界史の学習が必要か」を語ることは、とても大切なことである。大学受験まであまり期日がないとおもうが、あせらないでほしい。とくに大学入試センター試験に世界史を選択しない学生でこれから世界史を履修される学生の皆さん、「世界史は社会に出たとき役立つ知識がいっぱいつまっています。将来理解されるとおもいます。どうか世界史の授業をきちんと履修してください」
前回は世界史の概説書を紹介したので、今回は用語事典、年表、地図、便覧、問題集などを紹介します。
「世界史辞典」前川貞次郎、会田雄次、外山軍治 数研出版 昭和33年以来現在もおそらく版を重ねている代表的小事典。赤色。
「世界史辞典」今来陸郎、羽田明 文研出版。黒色。現在は刊行していないのではないか。
「世界史年表」三上次男、大野真弓、秀村欣ニ 中教出版。昭和39年。各国王朝・統治者表を見ると、ノルウェー王国のインリング朝(860-1047)10代とあり、ハーラル1世、オーラフ1世、オーラフ2世と知らない王名が記載されているのも興味がわく。
「コンサイス世界年表」三省堂編集所、昭和51年。今枝愛真、菊池勇次郎、松俊夫、松村潤。年号と干支が記載されていのが重宝である。諸氏系図、官制、王朝系図など豊富。
「世界史用語集」全国歴史教育研究協議会 成田喜英。昭和40年3月。世界史の用語を編年的に配列している。240ページ
「世界史用語集B」全国歴史教育協議会 山川出版社。平成7年。成田喜英の昭和40年の前掲書をもとに、人見春雄、臺靖が編集執筆。平成7年3月。359ページ。
「一問一答 世界史用語問題集」山川出版社 九里幾久雄、坂本博、原田善治 山川出版社 平成元年。216ページ。では第1問「地質学上、新生代の後半から現代までを何というか」答えは「第4紀」である。ケペルはできなかった。
「世界史問題集」 世界史教育研究会編 山川出版社 昭和51年。183ページ。
「ハイグレード世界史の完成」村上博信編 山川出版社 平成2年。193ページ。
「標準世界史年表」亀井高孝、三上次男、林健太郎 吉川弘文館 昭和37年 104ページ。
「標準世界史地図」亀井高孝、三上次男、堀米庸三 吉川弘文館 昭和30年 64ページ。
「詳蜜世界史地図」 帝国書院 初版は何年か不明であるが18訂版が平成4年である。
「図説資料新世界史」浜島書店 発行年不明であるが年表から推測すると昭和53年ころ。図版、地図、年表、資料を合わせたもの。
「世界史図表」(年表・地図・資料) 第一学習社 昭和44年。160ページ。
「総合新世界史図説」 帝国書院 初版は不明。191ページ。
「世界史地図・年表」 山川出版社 初版は昭和48年。
「新編世界史資料」 一橋出版 昭和57年 160ページ。
「世界史総覧」 東京法令出版社 192ページ。
「最新世界史図説 タペストリー」帝国書院 320ページ。
「ビジュアルワイド 図説世界史」東京書籍 平成9年 256ページ。
「図説ユニバーサル新世界史資料」帝国書院 248ページ。
「図解高校世界史」一橋出版 平成3年
近年、印刷技術の格段の進歩によりビジュアルな図説が次々と刊行されている。また、大学受験用ではなく社会人にも世界史の知識の要求が生まれて、新刊書コーナーには世界史関係のビジュアルなムックがでている。
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