石田三成、三献の逸話
石田三成(1560-1600)。石田正継の子。初名三也、幼名(通称)佐吉。近江国石田(長浜市石田町)生まれ、少年のころより秀吉に仕えた「近江衆」の筆頭。秀吉の死後は遺児秀頼を擁し、関ヶ原の合戦で家康と対決することになる。
三成と秀吉との出会いには、有名な逸話がある。長浜城主の秀吉が鷹狩りに出た。喉が渇いたので、寺に寄って茶を所望すると、寺の小姓であった三成が、大きな茶碗に温めの茶を八分目ほど入れて差し出した。
秀吉は旨そうに飲んで、「今一服」と所望する。三成は前より少し熱い茶を茶碗に半分ついで差し出す。秀吉はこれも旨そうに飲み、「今一服」という。すると三成は小さな茶碗に少量を熱くたてて出した。秀吉はその心遣いに感心し、住職から三成をもらいうけたという。
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