日本を愛した文人外交官モラエス
ウエンセスラウ・デ・モラエス(1854-1929)はポルトガルの海軍士官。明治31年に来日し、神戸の風土を愛し、そのまま神戸に残って副領事、領事、総領事になった。布引茶屋の娘に失恋後、芸者福本ヨネを妻に15年間日本風の生活を送りながら文筆活動も始めた。大正元年妻の死にあい、徳島に移り、ヨネの姪斎藤小春と同棲したが、3年ほどで死別。その後、著述と二人の女性の墓参に毎日を送り、孤独な生活を続けたが、不慮の事故で死んだ。孤独の中で『おヨネとコハル』などの日本紹介の著作を多く残した。
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