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2006年9月23日 (土)

伊藤東涯と「制度通」

    江戸期の儒学者伊藤仁斎の息子の伊藤東涯(1670-1736)が、中国歴代の諸制度の沿革を概述した『制度通 1』(全2巻)が平凡社の東洋文庫から刊行された。これまで日本では、飯田伝一校訂『制度通 附釈親考』(金港堂書籍、1912年)、滝本誠一編『制度通』(「日本経済大辞典」第10巻、史誌出版社、1928年)、吉川幸次郎校訂『制度通』上下(岩波文庫、1944年・1948年)が刊行されているが、現在入手が困難であった。東アジア制度史研究の基本図書がようやく刊行されたことは、誠に喜ばしいかぎりである。

   伊藤東涯の学域は極めて広範で、仁斎の経学を初めとして字義訓詁、制度典章、史伝文章に堪能であった。特に、制度に関する史的研究『制度通』は、儒者への批判も加えて、卓越した史眼を示している。東涯の門人には奥田士享、篠崎東海、青木昆陽、綾部絅斎らがいる。

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