NHKドラマ「風見鶏」と異人館ブーム
ドラマの舞台がクローズアップされて全国的に知られることは、よくある話だが、神戸北野異人館のように閑静な住宅街が全国的な観光地となることはあまり例がないのではないだろうか。もっとも住民にとってはたいへん迷惑な話だろうが。
昭和52年秋、NHK朝の連続テレビ小説「風見鶏」のストーリーは、和歌山県太地に生まれ育った松浦ぎん(新井春美)が、波乱の生涯の中で「心の中の鯨」を追い求めるという話。夫となるブルックマイヤー(蟇目良)は神戸北野でパン屋を開く。このドイツ人のパン職人にはモデルが実在する。
ハインリッヒ・フロインドリーブ(1884-1955)。ドイツのチューリンゲンに生まれ、中国の青島で菓子店を営んでいたが、第一次大戦で日本の捕虜となり、C・ユーハイムらと収容所で生活していた。来日して名古屋の敷島パン、大阪の灘万を経て、大正13年、神戸の中山手でパン店「フロインドリーブ」を開業。本格的な欧風パンと洋菓子を日本に定着させた。
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