奥の細道・市振
一家に遊女も寝たり萩と月
同じ宿に思いがけなく遊女も同宿して、一つ屋根のもとに寝ることになった。おりから萩の盛り、月の澄み渡った夜であった。西行と江口の遊女との故事も思い出され、思えばこれも狩の宿りであるこの人生での、あわれ深いめぐりあわせであった。
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