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2006年7月24日 (月)

韓国映画「灼熱の屋上」

    蒸し暑いある夏の日の5階建ての庶民アパート。クーラーもないため、部屋にいることができず、住民たちは、アパートの広場に出て暑さをしのいでいる。ところが、夫のソング(イ・ジェラク)の常習的な暴力から逃れようと、妻のジョンヒ(ハ・ユミ)は広場に逃げ出してきた。その様子を目撃して怒ったアパートの女たちは、集団でソングを殴り始める。傍観していた男たち止めにはいったものの、女たちはエスカレートして暴力を振るう。その後、警察が到着してソングは救急車で運ばれていく。男たちと一緒になって一方的に女たちを追い込んだ警察たちは、ソングが移送中に死亡したという無線連絡を受ける。その連絡を聞いた警官たちは、女たちを殺人容疑で逮捕しようとする。慌てた女たちはアパートの屋上へ上がり、勢いで籠城戦が開始される。テレビでも報道され、女たちは全国の女性から声援を受ける存在になっていく。

   韓国の現代社会における男女の関係を問いかける笑いあり涙ありの社会派コメデイ。夫の浮気、夫からの虐待・暴力に苦しめられている人、就職難で水商売をしている若い女、ニューハーフ、離婚した中高年の女、など韓国社会で差別を受けている女たちの一端が表出されている。原題は「犬のような日の午後」といい、「犬のような」とは「最悪の」という意味。数々の映画賞を受賞している。1995年作品。イ・ミニョン監督。

   出演者たちの顔ぶれも多彩である。夫に浮気された妻とその浮気相手が同じアパートに住んでいて、屋上で絶えず反目する二人の女。浮気された修理屋の妻の役にソン・オクソク(別表記ではソン・オクスク)。「冬のソナタ」のカン・ミヒ役の国際的ピアニスト、ヨン様の母上である。冬ソナのイメージとは大きくことなり、籠城の10人の中でも最も過激な一人である。この演技により第16回青龍賞女優助演賞を受賞。この映画の後、映画「猟奇的な彼女」、ドラマ「ガラスの靴」など多彩な役をこなす。

  長身の勝気なホステスをチョン・ソンギョンが演じている。ドラマ「クッキ」のシニョン役で日本でも知られるようになった。映画では、屋上から警官たちにパンティーを見せつけたりして、お色気シーンもある。

   きっぷのいい食堂のおばちやんに歌手のイム・ヒスク。エンディング・テーマも彼女の歌だそうだ。ちなみにイ・ミニョン監督の実の姉である。

暴力亭主(イ・ジェラク)、その妻(ハ・ユミ)、機動隊長(チョン・ボソク)、泥棒兄貴(イ・ギョンヨン)、泥棒弟分(キム・ミンジョン)、ゲイのクラブ歌手(キム・アルム)、仕切り屋の婦人会長(キム・ボヨン)、離婚歴のある知的な婦人(ソン・スク)、506号の女(キム・ソンファ)、日光浴の女(イ・ジンソン)、投身ばあさん(キム・エラ)、テレビ局の美人レポーター(ムン・スジン)、特殊鎮圧隊長にドラマ「ホテリアー」のキム・スウンがワンシーンでている。

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