駆逐艦雪風
日本海軍が多くの試行錯誤を経て生み出した理想的な艦隊型駆逐艦といわれた陽炎型の中でも、雪風は最優秀にして強運の艦だった。
1940年1月20日、陽炎型駆逐艦の8番艦として竣工
1942年5月ミッドウェー海戦、10月南太平洋海戦、11月第3次ソロモン海戦
1943年1月ガダルカナル島撤収作戦、7月コロンバンガラ島沖海戦
1944年6月マリアナ沖海戦、10月レイテ沖海戦、11月空母信濃護衛
1945年4月戦艦大和沖縄特攻
雪風は、太平洋戦争の海戦のほぼ総ての作戦に参加しながら、奇跡的に無傷で終戦を迎えた幸運な艦だった。戦後、復員輸送に従事し、1947年7月賠償艦として中華民国へ引き渡され、丹陽(タンヤン)と改名して長らく同海軍で活躍したが、老朽化により1969年に除籍、解体され、1971年に蛇輪と錨のみが返還され、現在、広島県江田島の海上自衛隊第1術科学校に展示されている。
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