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2006年7月 3日 (月)

「し」の字

    三条の成田屋は日ごろ良寛と親しかった。ある時、成田屋が、生涯の宝となるようなものを書いてほしいと依頼した。すると、良寛は全紙に「し」の字を書いた。成田屋がけげんな顔をして、

「これはどういう意味ですか」

とたずねると、和尚いわく、

「゛し" は死ぬことじゃ。人は死ぬことさえ忘れねば大した過もなかろう」

(『禅門逸話選』禅文化研究所)

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