初がつお
江戸で初鰹が珍重されるようになるのは元禄以降で、宝暦・天明ころそのブームは頂点に達し、化政期にはやや鎮静化したという。一般庶民にとっては大変高額で、口にはできないものだった。蜀山人は山口素堂の「目に青葉 山ほととぎす 初がつお」という有名な句をもじって「目に青葉 耳に鉄砲 ほととぎす かつおはいまだ 口へはいらず」と歌っている。
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