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2006年6月21日 (水)

アリアドネの糸

    むかしクレタ島のクノッソスにはミノスという王がいて、エーゲ海の他の島々まで支配していた。その妃が美しい牡牛に恋して、その間に牛頭人身の怪物ミノタウロスが生まれた。ミノス王は海上支配の手をギリシアの本土までのばし、その結果アテネ人は9年ごとに未婚の男女7人ずつをクレタの王宮に送らねばならなかった。そしてかれらは迷宮の奥に棲むミノタウロスの餌食となろうとしたが、アテネの英雄テセウスがみずからすすんでクレタに送られる仲間にはいる。テセウスに好意を抱くミノス王の娘アリアドネは、迷宮へはいる際に一個の糸玉をかれに与える。テセウスは糸に導かれて、ついに怪物を退治する。そして糸をたよりに出口を探し出し、迷宮から無事ぬけだすことができた。テセウスとアリアドネの二人は結ばれる。

   この伝説からして、「アリアドネの糸」とは、難問に手がかりを与えるものを指すことになっている。

 (参考:村川堅太郎『世界の歴史2』中央公論社 1961年)

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