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2006年6月 7日 (水)

アーキヴィストと司書

    公文書館における適正な保存や利用のための体制整備が検討されている。高山正也(:慶応義塾大学)は「他山の石か、前車の轍か:参考にしたい図書館の経験」(アーカイブズ・ニューズレター№3,2005年9月)で「半世紀前の図書館の失敗を繰り返さないために、アーカイブズの世界では既得権の擁護にこだわらず、関係者が高い識見と自律性をもって、高度な目標の実現に邁進されるであろうことを期待している」と論じている。高山のさす司書の「既得権の擁護」というのは、占領軍はアメリカ型の図書館員を養成するために、学部レベルでジャパン・ライブラリー・スクールを創立し、司書の教育を託そうとした。ここで、図書館の現場から、猛反発が起こった。既存の図書館員が、わずか2ケ月の講習を受ければ司書資格が得られるという司書講習という便法を編み出した。これは現職者を救済するための当分の間のみ開催されるはずのものであったのだが、いまだに存在し続け、司書の労働市場における供給過剰の一因となっている。資格取得者の図書館への就職率は2003年調べで、1%を大きく下回っている。高山の意見では現行の図書館界における専門職員の養成には問題があり、アーキヴィストの養成にはさらに高度な専門性をもった職員の必要性を提唱しているのである。

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