樽の中の哲学者
アレクサンダー大王がギリシアを征服してコリントにやって来た。大勢の有力者たちがごきげんをうかがいにやって来たが、有名な哲学者のデイオゲネスはやって来なかった。そこで大王はみずから会いに行った。ディオゲネスは横になって日向ぼっこをしていた。大王は哲学者のそばにあゆみ寄って名のった。「余は大王アレクサンダーであるぞ」すると哲学者も名のった。「余はディオゲネスであるぞ」大王はあきれてきいた。「私を恐れないのか」「善いお人か」「そうだ」「善い人を恐れる必要はない」大王はかさねて言った。「私に何かしてもらいたいことはないか」「そこをどいて下さい。日向ぼっこの影になる」
大王は何ものにも恐れない哲学者に、すっかり感心して、「私はもしアレクサンダーでなかったら、ディオゲネスになりたい」と言ったという。
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こんにちは。
嬉しいです。頑張って下さい。今日のお昼は、「さくら」の再放送の第123回を見ます。
投稿: ミリオン | 2024年2月 1日 (木) 14時25分
今日も「ビンボウニンミリオン劇場」の始まりです。
投稿: バカモンミリオン | 2024年2月 1日 (木) 14時41分