晏嬰の狐裘(こきゅう)
晏子(名は嬰)は斉の国の総理大臣でしたが、きわめて倹約にして、ひたすら国政に励んだので、非常に重んぜられました。その倹約ぶりといったら、着物といっては、狐の皮衣一枚きりで、それを30年も着通しました。また家の祭りをするにしても、それに使う豚の肩肉はほんのわずかで、たかつきに一杯になるほどはありませんでした。けれども、一方、他人にはきわめて恵み深くて、斉の国の人で、彼の世話になって暮らしをたてている家族が70あまりもありました。(参考:細田三喜夫『漢文故事小事典』)
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